アクセス解析のメモ
アクセス解析は訪問者を調べるのに不可欠です。例えばサイトの訪問から別のサイトへ移るまでの一連のユーザーの動きを知ることができます。
アクセス解析はWebマーケティングでは欠かすことができません。アクセス解析サービスは、高価格から無料まで色々なサービスが提供されています。
本記事では,無料で利用可能な方法をご紹介します。
一般的にアクセス解析は大きく2タイプに分けることができます。
このタイプはサービス提供側が発行したJavascriptコードを解析対象ページに挿入します。実際の解析は、挿入されたJavascriptコードからの情報をサービス提供側のサーバで解析します。利用者はJavascriptコードをHTMLファイルに挿入すればよく手軽に利用できます。大変高度な機能を提供しているサービスもあります。
»Google Analytics
Googleが提供している無料アクセス解析サービスです。有料で実績のあるアクセス解析サービスが元になっているため非常に高機能です。様々な情報を詳細にレポートしてくれます。
生ログをサーバからダウンロードして直接分析する方法です。ある程度の知識が必要になりますが、詳細な分析を行なうことができます。
Webマーケティングで成功するには、実践→評価→見直し→実践&rarr・・・を繰り返していきます。
現状を正確に把握することは大変重要です。本記事では現状分析に用いられる指標をご紹介します
ネット広告※1の効果を計るにはコンバージョンを測定する必要があります。本記事ではコンバージョンを使ったネット広告の効果測定をご紹介します。
※1:本記事のネット広告という言葉は、検索連動型広告(キーワード広告,リスティング広告),コンテンツ連動型広告を指します。
購入,問合せ,登録,資料請求など、サイトの収益(目的)につながるアクションが発生したアクセスをコンバージョンと呼びます。
コンバージョンを基にしたネット広告の効果測定指標をご紹介します。
検索連動型広告で1コンバージョンを得るのに必要な金額を1コンバージョン獲得費用(CPO:Cost Per Order)といいます。
コンバージョン獲得費用は次の値から測定します。
コンバージョン率とはネット広告経由のアクセスの中で、実際に購入や資料請求などの広告の目的に沿ったアクション(コンバージョン)を行なった割合です。
オーバーチュア,Google AdWordsはともに、クリック単価,コンバージョン率が分かる機能を備えています。
コンバージョン獲得費用=クリック単価×コンバージョン率
検索連動型広告で1コンバージョンを得るのに必要な期間を1コンバージョン獲得期間(PPO:Period Per Order)といいます。コンバージョン獲得期間は次の値から測定します
1日当たりコンバージョン数(A)=1日当たり広告表示回数×クリック率×コンバージョン率
Ax=1 xは1コンバージョン獲得期間
x=1/A
アクセス解析は、ログを直接解析するともできます。代表的なWebサーバApacheには2種類のログがあります。
形式 | リファラー情報 | ユーザーエージェント情報 |
---|---|---|
標準形式 | 無 | 無 |
結合形式 | 有 | 有 |
アクセス解析は、リファラーを利用した分析が重要です。そのためアクセス解析では結合形式のログが好まれます。
Apacheの結合形式ログには次の情報が記載されています。
000.000.000.000 – – [17/Jun/2006:03:00:46 +0900] GET /index.html HTTP/1.1 200 1024 http://www.referrer.co.jp/ Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1) –
HTTPリクエスト日時を表すタイムスタンプの+0900は、世界標準にから9時間早い、つまりタイムスタンプが日本時間であることを表します。
ユニークユーザー数はログのIPアドレス(またはドメイン)を利用して割り出す。同一IPアドレスからの短い間隔での連続したリクエストは同一ユーザーからのアクセスとみなす。通常多くの解析ソフトでは30分未満のアクセスは同一ユーザーとします。
Webサイトを利用したビジネスではログ解析する場面がでてきます。ログを取得できるレンタルサーバと契約するとよいでしょう。
レンタルサーバと選ぶ際にApacheの結合形式ログを利用できるか確認すると良いと思います。
ログファイルをEXCELを利用して分析する方法をご紹介します。
圧縮されている場合は解凍します。
解凍されたファイルの拡張子が何であれ、ログファイルはテキストデータなのでテキストエディタで開くことができます。
jpg,gif,css,txt,icoなどの拡張子を持つファイルへのリクエストをテキストエディタの置換機能を用いてログファイルから削除することができます。
inktomisearch,msnbot,Slurp,googlebot,Snapbotなどのクローラーからのリクエストを削除することができます。
自社の固定IPまたはドメインが分かれば、自社内からのリクエストを削除することができます。
自社ドメインがsample.co.jpの場合を説明します。
この段階でログファイルは、HTMLファイルへの自社内以外からの人によるリクエストが記載された状態になります。
Excelを開くダイアログでログファイルを選択します。ログファイルの拡張子が何であれテキストファイルウィザードが開きます。
カンマやタブで区切られたフィールドにチェックして[次へ]
区切り文字:スペース,文字列の引用符:ダブルクウォートにして[次へ]をクリックします。
ログファイルの各データが整形されてExcelに読み込まれます。
Excelのデータの並び変えにおいて、第一基準をIP(またはドメイン)、第二基準をリクエスト日時にすると、並び変えられたデータはIP(またはドメイン)ごと時系列で表示されます。そのためアクセスしてきたIPアドレス(またはドメイン)ごとに次のような解析ができます。
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