デジタル画像はピクセルにより構成されています。
デジタルカメラでは“幅のピクセル数×高さのピクセル数である画素数””という言葉を使いますが、画像がピクセルで構成されていることに違いはありません。
一方Fireworksで新規作成画面を開くと幅(ピクセル),高さ(ピクセル)の他に、解像度(ピクセル/インチ)の設定項目があります。本記事ではこの解像度に関してご説明します。
※1:dot per inch。解像度を表すときは、ピクセルをドットといいますが、両者は同じ意味だと考えて殆ど問題ありません。
※2:1インチは2.54cmです。
※3:Fireworksでは初期状態では72dpiか95dpiに設定されているようです。
100dpiの場合、1インチに100ピクセル配置されます。
350dpiの場合、1インチに350ピクセル配置されます。
例として、700ピクセル×700ピクセル(14万画素)のビットマップ画像を考えます。
100dpiの解像度で印刷した場合、7×7インチ(17.78×17.78cm)の大きさに印刷されます。
一方、350dpiの解像度で印刷した場合、2×2インチ(5.08×5.08cm)の大きさに印刷されます。
印刷される画像の大きさは、350dpiは100dpiに比べて、
1インチの当たり3.5倍のピクセルが配置されるため、面積あたりは12.25倍のピクセルが1インチに配置されるために印刷される画像サイズは小さくなります。
一方印刷画像の精緻さ(美しさ)は、面積当たり12.25倍のピクセルが配置されている350dpiの方が高くなります。
Fireworksでも解像度を設定することができます。
しかしパソコンのディスプレイの解像度は固定されています。
例えば,幅28cm×高さ20cmで1024×768ピクセルのディスプレイは、物理的に1024×768ピクセル以上を表示できません。
つまり解像度の設定を100dpiから350dpiに変更しても、
画像の大きさが1/12.25倍に表示されるわけではなく、
700ピクセル×700ピクセルの画像は解像度に関係なく700×700ピクセルをディスプレイで表示できる面積に表示します※1。
※1:画像の解像度はディスプレイの解像度によって決まるといえます。
つまり解像度の設定は、画像を印刷する場合に意味のある数値であり、Web素材としてディスプレイ表示のみを考える場合、影響のない値といえます(ディスプレイの解像度が画像の解像どになる)。
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